ワイン用ブドウの畑
ワイン畑 浦本では北海道岩見沢市栗沢町の茂世丑地区にて2022年からワイン用ブドウを植え始め、この土地に適した品種を様々に探りながら、その畑を表すようなワイン造りを目指しています。食害や病気が発生した際には、やむを得ず農薬を使用する場合もありますが、出来るだけ自然に近い栽培を目指しております。
ワインができるまで
たくさんの人に助けていただきながら、ワインを造っています。
選果
ボランティアの方々にもご協力いただき、収穫したブドウを一つひとつ丁寧に選別します。さらにその後に手作業で果梗を取り除く場合もあります。手作業を積み重ねていき、健全な果実のみを使用することで、健全な醗酵へとつながり、畑の味わいを素直に引き出してくれます。
圧搾
白ワインの場合はブドウをそのまま房ごと圧搾し、果汁のみを取り出します。赤ワインや醸しの白(オレンジワイン)の場合は醸し醗酵後に圧搾しワインを取り出します。垂直バスケット式のシンプルなプレス機ですが、ゆっくりと丁寧に搾ることで白ワインでは良質な果汁が得られます。赤ワインの場合も雑味や苦みが極力少ない状態で最後の旨味まで引き出すことが出来ると考えています。
醗酵
ブドウや畑、蔵に元々存在する野生酵母によってアルコール醗酵を行います。また野生の乳酸菌によりマロラクティック醗酵も行っています。様々な微生物が多様に活躍し、醗酵を進めることで味わいに複雑味が生まれ、より身体に馴染むようなワインになると考えています。
瓶詰め
それぞれの熟成期間を経て、自然に清澄化されたワインの上澄みだけを丁寧に澱引きし、無濾過のまま瓶詰めします。仕込みから最後の瓶詰めまでポンプを使わずに重力を用いてワインを動かすことでワインへの負担を最大限に減らすよう心がけています。また酸化防止剤である亜硫酸塩も無添加もしくはごく少量の使用にとどめています。
プロフィールとメッセージ
1989年生まれ・北海道北竜町出身・北海道大学生物学科卒業
訳あって大学を休学していた時に、さっぽろ藤野ワイナリーの伊與部社長に出会い、ただ何かに惹かれ、大学卒業後、そのまま就職して働かせてもらいました。
知識も経験もない僕に、社長さんも、その時さっぽろ藤野ワイナリーの醸造アドバイザーだった近藤良介さんも、ワインやぶどうのことをひたすら教えてくれました。他にも、本当にたくさんの方々に、ワインのことだけではなく、大切なものを教えていただき、今もなお、学んでいます。
自分が良いと思うもの、素敵な空間、楽しい時間、かけがえのない家族……
“正しい”と思う道を、必死に歩んでいく中で、美味しいワインが造れれば良いな、と思っています。
浦本 忠幸